ボクが260万円借金するまで PR

ボクが260万円借金してから

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平成28年6月30日を境に、ようやくボクの借金は減少に転じます。

折り返し

引っ越しから始まり、ついにろうきんのカードローン「マイプラン」と、「みずほ銀行カードローン」で合わせて2,589,055円を借りるにいたったボクですが、その年の2月頃から始めていた、お金の使い方の見直しが奏功し、ボーナスによる返済を期に、ようやく「攻め」に転ずることになりました。

具体的な取り組み

とにかく、お金で時間を買う発想を捨てました。
逆に、ボクの仕事は、比較的自由な時間の多い仕事なので、場合によっては逆に時間を売ってお金にするようなこともあります。
具体的には、定期券外の電車やバスを、可能であれば使わず歩くことにするとか。
だいたいは時給換算で200円程度しかなく、効果は正直薄いのですが、初乗り運賃の高い交通機関なんかだと、時給換算500円とか、それ以上の効果が得られることもあります。

部屋も、すっきり片付けました。
LINEタイムライン - 片付け前片付け後
部屋を片付ける前は、「物がどこにあるか見えない」→「時間に追われている時に物を探す」→「見つからない」→「すぐあきらめて買う」→「重複する」→「物が増える」→「さらに物がどこにあるか見えなくなる」の悪循環で、どんどん物が増え、無駄なお金を使っていました。
これをすっきり片付け、何がどこにあるかがすぐにわかるようにすることで、かなりの節約効果があったと思います。

食費の節減にも取り組みました。
外食で1日3,000円から4,000円使ってしまっていたのも、借金を作ってしまった大きな原因だと考えられるので、ここは特に重要でした。
はじめのうちは、野菜や肉といった、「材料」を買ってきて調理し、毎日の食事や職場に持っていくお弁当にしていました。
けれど、このやり方では、ひとり暮らしかつ、毎日毎日出退勤時刻が変わるぼくにとっては、あまり節約効果がありませんでした。
今では、業務スーパーにて、冷凍の野菜ミックスだとか、ハンバーグや唐揚だとか、そういったものを買うようになりました。
そちらの方が、結局必要な時に必要な分だけ使って残りを長く保存しておける上に、手間がかからず継続の負担も少ないので、とても安上がりです。

ただし、借金をし出して日が浅い頃からやっていた「糖質制限」は継続しました。
もちろん、このような状況なので、ダイエットを目的とした厳格な糖質制限はしません。
それよりお金の方が大事です。
でも、糖質をメインとして認めてしまうと、糖質はとても安いので(業務スーパーの冷凍うどんは、節約派の皆さんの必須アイテムですよね!)、ボクはそればかりしか買わなくなってしまうことが予想されるからです。
糖質だけの食事、直ちに健康には影響しないでしょうが、やがていろいろな栄養不足を招くと思われます。
なので、ボクは、お金がないなりにも工夫しつつ、たんぱく質メインの食事をしています。
(もちろん、糖質偏重にならず、うまく価格と栄養のバランスをとれる方なら、糖質制限までしなくてもいいとは思います!)

固定費にもだいぶテコ入れをしました。
スマホは格安SIMに。最初は500MBで最安値(当時)のイオンモバイル、その後光回線とのセット割の関係でDMMモバイルにしました。
(500MBで足りるのか? というあたりは、正直足りていないのですが、低速通信との組み合わせでうまくやっていける、という記事をいつか書いてみたいと思います。)

電気・ガスも自由化に伴いまちエネレモンガスに見直しました。
自宅のインターネットについても、(モバイルルーターを検討しつつもそれはやめて、)はじめはドコモ光→更新の時期にDMM光と、値段を下げています。

保険についても、社会人のはじめの頃に深く考えず、なんとなくで入ってしまったものを大幅に整理しました。
特に生命保険は、ひとり暮らしである以上、ボクが死んだところで誰も経済的に困る人はいないので、大幅に見直しました。

心の持ち方

趣味・娯楽費や交際費などといった、食費以外の変動費については、仕組みづくりというよりは、心理面で対策を打ちました。
もちろん、仕組みづくりもしていないわけではありません。
マネーフォワード MEの予算機能
マネーフォワード MEの「予算管理」機能を用いて、「今週はあといくら使っていいのか」「今月はあといくら使えるのか」ということは意識してお金を使えるようにしてあります。

でも、そんなに、機械的に考えることができないのがこれらの変動費。
「いまここでお金を使わないと絶対に後悔する!」という場面も時にはありますし、逆に、「今月はお金が余ったからそんなに必要でもないけど使うか…」と消化してしまう必要はありません。

そこでボクは、これらのお金については、あまり厳密に予算にしばられないことにしました。
その代わり、ものを買う時には、「それが本当に欲しいものか」考え、「買った後にどうするか」ということを、よくイメージするようになりました。
ものではなく、サービスに対してお金を払う時も同様で、「それにより、自分にどんな影響があるのか」ということはよく考えるようになりました。
交際費のような、人とのかかわりにおいてお金を使う場合も、やはり今後の自分に、どんなメリットがあるのか、ということを考えるようになりました。
(その結果、断る飲み会も、逆に顔を出すようになった会もあります。)
大学のサークルの飲み会等に関しては、学生の負担を減らすことで、彼らがサークルでの本業に使えるお金と時間を増やし、結果サークルの発展に、ひいては地域の発展につなげていくことができる、という割とたいそうな(?)考えに基づいて、だいぶ財布のひもをゆるくしています。
でも、これも、実は「今日はいくらまでしか使わない」というのは事前に考えておいています。その会の規模や意味などを鑑みつつ。

こういった、「心の持ち方」でお金の使い道をしばるメリットとしては、「先取り貯金」や、「電子マネー・クレジットカード禁止」のような、本質的ではない、形に頼った節約法から脱却できることです。

たしかに、「人間は誘惑に弱い生き物である」という発想から言えば、「先取り貯金」は有効かもしれません。
でも、「今日という日は一度だけ」という観点に立てば、そんな毎日・毎月同じ金額を機械的に先取りして良いはずはないわけで(時にはたくさん貯金したり、時には減らしたりする必要も出てきうる)、ボクは「先取り貯金」に関しては、お金の使い方を改めた今においても、賛同できかねます。

(1:27からの名言。ちなみにイントロを除いた部分の最初の歌詞が「お金ほしい」なのもとても好きです笑)

同様に、「現金と違い、使った感覚がないから電子マネーやクレジットカードは使ってはいけない」というのも、ボクはあまり良いやり方ではないと思います。

現金って、よくないんですよ。
決済に時間がかかるし(混雑したレジで、いつまでも小銭をジャラジャラやっている人を見るとため息が出ますよね)、紛失・盗難リスクがあるし、履歴が残らないし(この点で考えれば、ボクに言わせれば現金の方がむしろ「使った感覚がない」)、ポイントもつかないし、つり切れリスクがあるし(バス・タクシー×一万円札、の例がわかりやすいかと)、かさばるし、取扱いミスのリスクがあるし(特におつりの過不足)、券づまりリスクがあるし(特に屋外の自販機や駐車場の精算機)。
ましてボクのような元債務者の場合、現金を持てば持つほど、それに対する利息を取られることにつながっていたわけで。
(電子マネーをクレジットチャージすれば、その引き落としまでの分の利息を浮かすことができる)

本当に、現金使いは、百害あって一利なし、とボクは思っています。
なのでボクは、基本的には小銭しか持ち歩かず(単純に小銭はATMへの入金が面倒だからです)、紙幣は必要な時だけ、その都度カードローン「マイプラン」から借りてくる運用にしていました。
もちろん、余った紙幣は、利息を減らすため、その日のうちに返済していました。

それでもお金を使いすぎないようにする対策は割と簡単で、マネーフォワード MEのような、電子マネー等の履歴を自動で取得してくれるアプリを使うことです。
残念ながら、マネーフォワード MEというよりは電子マネー・クレジットカード側の都合で、履歴反映は電子マネーで翌日だとか、クレジットカードの場合はもっと後ということもあるので、そのタイムラグが許容できない方には向いていない方法ですが、数日であればだいたいのお金の使い方は覚えていられるのであれば、お金をどれだけ使ったか、のチェックはこれで十分なのではないかと。
そもそもお金を使う時点で、「何が自分に必要か」をよく吟味していれば、このような履歴チェックはあくまで本当に「念のための確認」程度のものなので。

話がそれました。
お金を使う時の「心の持ち方」さえしっかりしていれば、現金だろうが電子マネーだろうが、お金の種類はなんでもいいわけで。
であれば、デメリットだらけの現金より、メリットの多い電子マネーをボクは使いたいな、って話でした。
逆に言えば、重要なのは心の持ち方であって、電子マネーを使わなければいけない、ということもないので、現金に「使った感覚うんぬん」以外でメリットを多く感じる方は、もちろん現金を使ってかまわないと思います。

QOLを下げない返済生活

これらの対策を経て、ボクは特に無理をしている、という感覚も(最初のうちは正直ありましたが、今では)なく、2年間で240万円を返済してきました。
この2年で240万円というペースを速いとみるか遅いとみるかはそれぞれ考え方があるかとは思いますが、少なくともゴールが見えてきているのは確かです。

返済しながらでも、相変わらずボクは友達と出かけることもあれば欲しいものも買えるし、そんなにQOLは下がっていないと思います。
ずいぶん高い勉強代でしたが、この借金をバネに、今後の人生もより豊かにしていきたいところです。

借金を公言してきた

最後に一つ書いておきたいのですが、ボクは周りに、借金していることを隠していません。
そもそも初めて借金をした時からして、職場の上司に「これからカードローンの在籍確認があると思うので対応してほしい」と先に言ってしまいましたし、このブログだってリアルの友人にも知られていますし、親兄弟もボクの借金生活を知っています。
それでも、ボクが悲壮感をそんなに出さず、堂々としている限りにおいては、別に特に人間関係に悪影響はないものと確信しています。
(ちなみにボクは全然モテないのですが、もしかしたら唯一その点に関しては借金の影響が…? いや、それは関係なく、元からか…)
現に、借金を理由に、ボクから離れていった人は、一人もいません。(と思います。)

避けられることもなければ、逆に特別気を使われたりすることもありません。
別にボクの債務がいくらであろうと、ボクという人間が債務だけでできているわけではないので。
繰り返しになりますが、堂々としていれば何もありません。
まぁ、職場で先輩がしょっちゅう缶コーヒーをおごってくれるようになった、というような、多少のプラスの影響はありますが笑

よく、他の方の借金ブログなどを拝見させていただくと、誰にも言えず隠していることにより、とても大きな精神的ストレスを抱えてしまったり、露見した時に大変なことになったり(ならなかったり)、もっと重いケースでは、誰にも助けてもらえないまま債務整理に陥ってしまった方も見かけます。
とても、とても残念です。

「カードローンの利用者数(割合)はどのくらいいるの?という、かの有名なJCBさんが、金融庁の調査書を基に書いたページがあります。
実に、8.7%の人が借り入れをしている、とのことです(数字の細かい意味等はリンク先をご参照ください)。
30人のクラスで、2, 3人は借り入れをしている、と。
なんだ、そんなに珍しいものでもないじゃないか…!

もちろん、人によって、借金の事情は様々なので、中には本当に「人には絶対に言えない」ケースの方もいらっしゃると思います。
でも、もし、そうではないのであれば。
特に借金を「ヒミツ」にしないことで、楽になれるし、返済にも前向きなれるんじゃないかな…って思ったりはします。

言うまでもなく、借金なんてしないのが一番なんですけどね!

以上をもちまして、「ボクが260万円借金するまで」シリーズを終わらせていただきます。
全7回にわたる投稿でした。たいへん長いシリーズでしたが、お読みいただきありがとうございました。

その後、260万円の借金は完済できました。

冒頭イラスト: 「いらすとや」さま