治験ボランティアがステキすぎて

治験のイラスト

世の中ね、社会に貢献しながらも、ほぼ寝てるだけで何十万円ももらえるなんて、そんなウマい話、あるわけないじゃんか…って思われがちですが。
これがあるんですよね…!

なお、治験についてもうご存知の方は、「実際どんな感じ?」からお読みいただければと!

治験ボランティアとは

怒られないように先に申し上げておくと。
基本的は、「ウマい」話は健康な成人男性が対象だったりします。
もちろん、それ以外、例えば女性向けだとか、小学生大募集♪とか書いてある案件とか、あとは特定の病気の方向けっていうのもあるにはありますが。
なので、健康な成人男性以外の方は、ご了承の上お読みください。

さて、「治験」について、皆さまがどのようなイメージをお持ちかはわかりませんが、少なくとも、「開発されたばかりの新薬(正確に言えばその候補)を、実際に使っても安全か・効果があるかを確かめる試験」という部分は何となくご存知かと思います。
よりそれっぽく言えば、「厚生労働省の認可を得るための試験」。

この治験、ジェネリックとかはまた話が変わってくるらしいので、新薬についていうと、
第1相試験: 健康な成人を対象に、薬の安全性や、体内への吸収・排泄のされ方を調べる。入院メイン!
第2相試験: 少数の患者さんを対象に、安全性に加え、効果とか適切な量とかを調べる。通院メイン!
第3相試験: 多くの患者さんを対象に、実際の治療に近いやり方で、従来の薬より良い効果があるかや安全性を調べる。通院メイン!

で、このうち、第1相ってのが、健康であれば特定の病気とかじゃなくてもできるので、つまりボクみたいな無駄に健康で病院とかめったに行かないようなやつとかの出番なわけですね。
ところが、ここ、血中の成分の検査とか、尿検査とか、そういうのをけっこうがっつりやるもんで、女性の場合、どうしても月の中でいまどのフェーズか、みたいなのが影響してきちゃうみたいなんですよね。
そこで冒頭に述べたように、健康な成人の中でも男性が多いみたいです。

この治験、特に入院を伴うものだと、どうしても病院から出られないため拘束時間が長い等、参加者の負担が大きくなってしまうんですよね。
そこで「負担軽減費」というのがもらえます。
コレが案件によってはやたら高いと…それで「お金ほしい」的な検索すると、往々にして治験が出てくるんですよね。

これ以上詳しい話に興味ある方は、専門的なところをご覧ください!

危なくないの?

危なくないです←

さて、ここで当ブログの免責事項を引用してみましょう。

読者さまが本ブログを閲覧され、その内容を参照された事によって何かしらの損害を被った場合でも、本ブログ管理者は責任を負いません。

…とまぁ、つまりはこういうことなので、くれぐれもボクの発言を鵜呑みにはしないでくださいね(笑)

それはともかく、基本的には大丈夫だと思われます。
というのも新薬は、実際に人間に使われる前に、様々な研究やら動物での試験やらを重ねて、できる限り安全性を高めた上で治験に進められているので!

いわゆる人体実験みたいなことがされていた大昔ならともかく、今どき、この手の事でひとりでも亡くなる方がいたら、だいぶ大ごとになるのは、想像に難くないですよね。
(実際、平成31年7月にてんかん治療薬の治験に参加した男性が死亡した事例では、厚生労働省が『治験を実施する基準からの重大な逸脱はなかった』(下記記事より引用)としているものの、だいぶ大ごとになってます。。。)

でも、このレベルの大ごと、ふつう、聞かないですよね。
実際、記録のある平成25年以降で治験による死者はこれまでなかったそうなので。
平成25年からしか記録ないのかよ、ってちょっとアヤシい気もしないでもないですが笑
まぁ、とりあえずその辺考えると、普通は安全だと思うんですよね。

…あくまでボクの見解です。

実際どんな感じ?

お待たせいたしました!
正直、ここからがこの記事のメインですよね。

というわけで、実際、治験に参加してみました。
ボクのは、なんと、通院(事前の検査)1回+入院22泊+通院8回という、なかなかにロングな案件!
それでいただける負担軽減費は何十万円も…!

まぁ、拘束される時間の長さ的には、おおむね相場通りかな、って感じもするので、気になる方は割り算とかしてみてください。

詳細はなんか禁則事項です!ってやつらしくて(まぁそりゃ、企業秘密とかいろいろありますもんね)、こういうところに書いちゃいけないらしいので、書いても大丈夫そうなことだけ書いていってみますが。

いいところ

もうホント、寝てるだけでいいんですよ、基本的には。

今回の治験の場合、1泊して最終的な参加者を選んだあと(本当に必要な人数よりちょい多めに呼ばれていた←年末年始、風邪ひいたりする人が多いらしいので、今回は特に多かった)、2日目に新薬の候補を投与されるメインイベントがあり。
その後は退院の日まで、ただただいろいろ検査されるだけなんですよね。
他の治験だと、投与が1回じゃないパターンとか、3泊を4回みたいに分けるパターンとかがあるみたいなんですけど、今回はそういうのに比べ、動きは少ないです。

実際、3日目以降の動きとしては。
7時半に部屋の電気がつく
8時半か9時かそれくらいからいろいろ検査される(心電図はいいんですけど、採血が多いのがちょいしんどい)←つまり8時半起床でいい
10時ごろに検査が終わり朝食←大事なことなのでもう1回言います。検査が終わり朝食。
13時ごろに昼食。
15時ごろに入浴。洗濯機・乾燥機もご自由にどうぞ。
19時ごろに夕食。
23時ごろに電気が消える←それまでに就寝しないと他の被験者さんに迷惑がかかってしまう

こんな感じなんですよね。
…え、8時半に起きて、10時にはその日の仕事終わっちゃってんじゃん!
しかも、外来と違って入院なので、ボクらはベッドの上で待ってるだけで、全部スタッフの方がやってくださいます。
1時間半もある、って言うと長い感じがしますが、待ち時間が結構長いので、実質ここも寝てるようなものです。

つまりきちんと検査を受け、きちんと3食たべさえすれば(被験者間での条件統一のため、完食が原則)、あとは8時間半とかの睡眠時間が確保されたうえで、もう全部自由時間なんですよね。
その間特に何もしないでゴロゴロしててもいいし、ボクの入院した施設だとマンガがいっぱいあるので読み放題だし、Wi-Fiが使えるからブログ書いててもいいし(笑)、もちろん8時間半寝てもまだ足りないというのであれば日中も寝ててもいいし。

…コレでお金もらえるっていうんだから…破格ですよね…!

 

ここで唐突にこの本のCMを入れたくなってしまったわけですが、、、
まぁ、実際、寝てるだけでこんなにお金もらえちゃうなら、こんな生活も夢見ちゃいますよね…!
ただし、皆さんが参加される際は、くれぐれも、ルールは遵守して臨みましょうね。4か月ルールをはじめ、いろいろ守らない人のせいで、その後の薬の研究に影響が出てしまったら、それこそ害悪以外の何ものでもないので。

困ったところ

まぁ、上記のメリットに比べれば、大したことのないことばっかりですが。

まずもって、つねに空腹…!
いや、コレは多分ボク特有の問題な気もするので、一般にはそこまで大きな問題ではないかもですが。

というのも、この治験、飲食物の持ち込みは一切禁止なんですよね。当然途中で買いに行くこともできない(だって外に出られないんだもの)。
飲食可能なのは、1日3食出される治験食と、ウォーターサーバーの水とお湯のみ。

この治験食ってのがクセモノで。
全員統一で、なんかキレイに計算されつくしてるっぽいごはんが出るんですけどね。
カロリーが1食650から850kcalくらい、1日2,300kcalくらい。
米は220g固定。タンパク質が1日90gから100gくらいと若干低カロリー高たんぱく気味な感。

ふだん高カロリー高たんぱく(笑)なボクとしては、米こんなにいらないから、代わりに肉くれよ、って思ってしまうわけですが、、、
まぁそれはともかく、やっぱり2,300kcalだとちょっと少ないんです。

特に、1日目と2日目は2日連続で朝食抜きで、しかも昼食や夕食はいつもと同じ量…
2日目夕食前とか、割とマジで頭が働かなくて、全然ブログ書くとかそういう系の作業はできませんでした。。。

これは…ボク、痩せて帰ってくるかもしれませんね。。。

あと、若干カフェイン依存傾向のある(と自分では思っていた)ボクとしては、飲み物も水・お湯のみってのが地味にしんどいですね。
まぁ、もともと、コーヒー飲まない日もある程度のゆるやかな感じなんで、これに関しては3日もすれば慣れましたが。

ちなみにボクはカフェインくらいしかそういうの無いのですが、アルコール依存があるとか、ニコチン依存の連中には大変かもですね。入院中は完全に禁酒禁煙なので。
まぁ、依存するほどの酒も、ニコチン摂取についても、そもそも治験とか関係なく普通にやめろよって感じですけどね。

あとは、がっつり作業するのには向かないっぽい椅子と机と、微妙に合わないベッドで腰が痛い…
ベッドも決して悪くはないんでしょうけど、なんかボクには合わず。
その上、何人かの被験者さんと1室を使うので、音がうるさいかなって気にしちゃって、あんまりモゾモゾ動かないように気を使っちゃってたんですよね。

結果、3日で腰痛になりました笑
まぁ、今まで7年近くも動く系の仕事してたんで、パソコンがっつり触るのに慣れてなかったってのもあるかもですが。
とにかく腰と背中が痛い…これは残念。

その他、気になったところ

まぁまず、今回はボクは残留できたので良かったんですけど、「予備被験者」の存在はやっぱりネックですよね。
要は、様々な事情(風邪とか、体の状態が年末年始で変わっちゃったとか)で薬を投与できない人が発生してしまっても大丈夫なように、必要な人数より多めに1日目は呼ばれるんですよね。
で、勝ち抜けなかった人たちは1泊だけして帰っていくと。

これ、まぁ、ホント、仕方ないっちゃ仕方ないんですけど、でも、一応、全員が、これから22泊するぞって覚悟を決めて、スケジュール調整とかした上で、来てるわけなんですよね。
なので、2日目の朝、周りで何人かが「荷物をまとめてください」的なことを言われていたのを聞いて、なんとも言えない気持ちになっちゃいました。。。
てかそもそも、2日目、実際に薬が投与されるまでは、もし自分が帰されたらどうしようって気になりすぎて、新薬の副作用の危険がどうのこうのとかじゃなくて、そのことで緊張しすぎてましたよボクは笑
50万円もらえないのももちろん痛手だし(途中で帰ると少しはもらえるけど全額にはほど遠い)、それ以上に、「これから入院します!」って町中に言いふらして、もちつき大会代わってもらったりとかしてたのにしれっと帰宅してたらカッコ悪すぎる!笑

それから、この辺はボクも治験ビギナーなんで、普通なのかどうかわからないんですけど、被験者同士がとにかく挨拶もなにもほぼないんですよね。
まぁボクみたいなコミュ障にはありがたいんでいいんですけど、なんか普通に考えてすっごく不自然な状況だなぁ、と。

試しに、お風呂で一緒になった人に「お疲れさまです」って言ってみたり、乾燥機、前の人のがもう終わってるのにまだ取りに来なかったからその人のベッドまで運んだりしたときには、普通に応答はしてくれたんですけどね。
なんかすごく不気味な感じがしなくもないという。

そういう環境でも大丈夫な人は大丈夫だろうけど、ムリな人はムリかもですね!
果たして、「みんなと打ち解けるために積極的に話しかけよう!」がここで正解なのかどうかはわかりかねますので。。。

自分棚に上げてこういう言い方もすごく失礼でアレですが、健康な成人男性が22泊も拘束されて大丈夫って時点で、何か重いバックがあるのかしら、とかはちょっと考えちゃいますよね笑
それもあって、なんか話しかけづらい。。。

あとは、採血の多さですよね。
ボクはまぁあきらめてかかってたし、回数重ねるうちにだんだん慣れてきたので問題ないのですが、人によっては、血抜かれまくるのはちょっとキツいかもですね。
実際、この治験に限らず、採血が多すぎて辞退するって方はけっこういるみたいなので。

ちなみにボク、献血ってしたことなかったんですけど、せっかく採血で慣れたので、これを機に献血デビューしてみるのもいいかもですね笑
(※ 採血や新薬の関係で、治験前後の献血は禁止されている場合もあります! これから治験やってみよう、って方の献血は要注意!)

他にはこんないいことが

まず、負担軽減費で収入が増えるだけでなく、支出も減ります!
3週間以上も自宅にいないので、電気代はせいぜいアニメを録画するレコーダーと、食べきれなかった冷凍食品を冷やす冷凍庫くらいのもの。
冷暖房費もかからず。(もっとも、ボクの家には暖房器具がないのですが…それはそれで、「入院中は寒くない」というメリットが!)
当然食費もゼロ。
趣味・娯楽みたいなお金も(どこにも行けないので)、せいぜいKindle代くらいのもの。
交際費も、飲み会とかは発生しえないので、せいぜい入院中動けないボクの代わりにポスト見てくれたり宅配便受け取ってくれたりした人へのお礼代くらい。

収入増えて支出減るとか…
コレは投資原資づくりがはかどりますね…!
資産が増えれば増えるほど、運用益だけでの生活に近づけますからね!

それから、ボクみたいないきなり会社やめた人間には、健康診断が受けられるってのがありがたいですね!
治験、受けるためには事前にスクリーニング、すなわち検査を受けなければならないわけですが。
コレ、結果は請求できる場合が多い上、処置が必要な場合も知らせてくれる感じなんですよね。
会社員だった頃は、特にボクなんか乗り物に乗る仕事だったので、年に1回以上、わりと厳しめの健康診断を受けてたんですけど、やめたらそれが無くなっちゃう、と。

でも、会社やめた今こそ、むしろ体が資本、決して重い病気とかになるわけにはいかないので。
(無職で重い病気とか…余計な支出がめっちゃ発生する上に、大幅に収入ダウンのリスクが…想像するだけでもなかなかにハードモード。)
そういう意味では、健康診断、とってもありがたいです!

ちなみに、治験情報を提供している「医学ボランティア会JCVN」さんなんかは、首都圏と大阪の40歳以上の会員を対象に、治験ではなく健康診断そのものを無料で提供してくれていたりします。
治験、副作用がどうのこうので危険とか思われがちですが、うまく活かせば、むしろより健康になるのでは…?
(食事に関しても、ボクはさっきから不満しか言ってないですけど、普段変な食事ばっかしてるおデブさんとかにはむしろいい感じにダイエットできて良いのでは←重すぎるとBMIとかで引っ掛かって受けられない治験もあるんですけどね)

やってみたくなっちゃったら

というわけで、まとめると、「治験はラク!」「たぶん安全!」「めっさお金もらえる!」というわけでステキです。
しかも、ボクの今回の22泊ってのが異例の長さで、普通はこんなに長くないです。

というわけで、やってみたくなっちゃったアナタ、ぜひ、以下のサイトさんで、具体的な案件を見てみてくださいね。
みんな、ボク自身が利用させていただいているところです。

なお、どうしても副作用とかが怖い…という方は、まずは「サプリや健康食品とかのモニター」「検査・測定のみ」「ジェネリック」って感じのを試してみるといいかもですね!



↑今回の治験はここ、JCVNさんから応募しました。

↑各種案件の情報のみならず読み物も充実している治験サーチさん。



ニューイングさん。

というわけで、お読みいただきありがとうございました!
治験、世の中も良くなって、お金ももらえて、しかも健康になれて、一石三鳥ですね! よろしければぜひ。

イラスト: 「いらすとや」さま